西武の若手を見守るブログ

埼玉西武ライオンズの若手や二軍についての備忘録です

【イースタン最終戦】2022.10.2巨人6−10西武(ジャイ)内海最終登板、コドラド6号、黒田初勝利

イースタン・リーグもこの日が最終戦。内海投手が最後のピッチングをするのもあり、球場は2458人もの観客が押し寄せ、チケットは完売した。内海さんはチケットの売れ行きを気にしていたので完売にほっとしているだろう。

 

さて先発は西武が菅井投手、巨人が堀田投手。菅井投手は先発といっても1イニングのみ。先頭中山選手に初球をレフト前に持っていかれるが、その後は三振を含む4者凡退。1回15球 被安打1 奪三振1と見事にスターターの役割を全うした。

 

2回表。先頭の山野辺選手がヒットで出塁。1死のあと、コドラド選手が6球目を逆方向へ大飛球。普通のフライになるかと思いきや、これがスタンドに入りホームランとなって2点を先制。コドラド選手は8月23日以来となる6号である。

 

2回裏からは粟津投手が登板。香月選手を一球で片付けたあと、廣岡選手にカットボールが甘く入ったところをホームランにされてしまった。順調に回復している粟津投手だが、抜ける球が時折あるのは仕方ないところだろうか。しかしその後は八百板選手、山背選手をシンカーで連続三振。1回12球 被安打1(本塁打1) 奪三振2 失点1という内容だった。

 

3回表、先頭西川選手がライトへヒットを放ち出塁。仲三河選手、川越選手が連続四球を選び1死満塁のチャンス。ここで山野辺選手が犠牲フライを放ち子猫軍が1点を追加した。

 

3回裏からは黒田投手が登板。黒田投手は最近好投を続けており、ホーム最終戦では4回53球 被安打3 奪三振4 無失点と見事なピッチングを見せた。

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そんな黒田投手、先頭の勝俣選手は空振り三振に切って取ったものの、中山選手に四球。そして2死から北村選手にセンター前へ。続く秋広選手はショート内野安打で満塁のピンチを迎えてしまう。ここで香月選手に対して際どくも四球を与えてしまい押し出し。そして先程ホームランの廣岡選手に走者一掃のスリーベースを打たれこの回だけで4失点。2死からの悔しい失点となってしまった。その後黒田投手も立ち直り、4回は三者凡退。

 

5回表。今度は子猫がビッグイニングでお返し。先頭の西川選手がヒットで出塁し、山村選手も続けてヒット。仲三河選手は2つめの四球を選び無死満塁の大チャンス。川越選手は浅いフライに倒れるも、山野辺選手がレフトに打ち返してタイムリー。1点を返してまだまだ満塁。すると堀田投手が山田選手に押し出しを与えてしまいこの回2点目。続くコドラド選手は強い当たりでセンターを抜きさらに1点。ここで堀田投手から大江投手にスイッチ。しかしその大江投手、齊藤選手にまたも押し出しの四球を与えてしまう。子猫はさらに右打席での川野選手がレフトフライを放ち、山田選手がホームイン。この回5点をもぎ取った。今日は審判のゾーンもかなり厳しく、両軍の投手が制球に苦労していた。

 

5回裏、黒田投手がツーベースを打たれるも、2アウトまでこぎつけた。するとここで内海投手がついにマウンドへ。このタイミングでの最終登板となった。ランナーがいたためワインドアップではなかったのが残念だが、会場は大盛りあがり、実況も大盛りあがりである。内海投手は代打で出た石川選手を5球で(おそらく忖度抜きの)見逃し三振とし5回を終了させると、このまま引退セレモニーが始まった。巨人・西武両軍選手による胴上げ、ジャイアンツカラーとライオンズカラーで仕立てられた花束が贈呈されるなど、手作りながら温かみに満ちたセレモニーとなった。

 

さてセレモニーも終わり、なんとなく試合終了モードになったジャイアンツ球場だが、もちろん試合は終わっていない。6回裏からは與座投手が登板。CSに向けての調整登板となる。ローテ10勝投手が投げるとあって、実況はまるで山本由伸投手が投げるかのような扱いをしてくれため、西武ファンは悪い気はしない。そして與座投手もその期待に応えるピッチング。廣岡選手を初球センターフライ、八百板選手は3球で見逃し三振、山瀬投手も3球で見逃し三振。辛めのストライクゾーンをまったく苦にすることなく、あっという間に6回を終えた。これには実況アナウンサーも大興奮。

7回の與座投手。1死から中山選手にセンター前ヒット、黒田選手は三振のあと北村選手にもヒットを打たれて1、3塁となるが、秋広選手はあっさりとセカンドゴロ。ピンチを軽く凌いだ。

 

すると子猫は8回表、代わった菊池投手を攻め、先頭の西川選手がレフト前ヒット。1死となり仲三河選手がレフトへ鋭い打球を放つと、打球は3塁線フェアゾーンへ落ちツーベース。実に8月26日以来となる仲三河選手の「普通のヒット」で1点を追加した。その後、川越選手が四球を選び1、2塁とすると、山野辺選手のセンター前ヒットを八百板選手が悪送球しさらに1点追加。10−5とした。

 

8回裏も與座投手がわずか5球で締め、3回をわずか24球 被安打2 奪三振3で無失点だった。

 

9回裏、今シーズン最後のイニングは出井投手。ぽんぽんと2アウトを取った後、代打のウレーニャ選手に特大のホームランを打たれる。ウレーニャ選手はこれでイースタン打点トップタイに並んだ。打たれた出井投手だが、動揺することなく次の黒田選手をスライダーで空振り三振に仕留め、イースタン2022シーズンは終わったのだった。出井投手は1回13球 被安打1(本塁打1)1失点という内容。ホームランこそ打たれたものの良い意味でサバサバとしたピッチングでスライダーのキレも良かった。

 

西武の打撃陣は以下の通り

  1. (中)西川 6-3
  2. (一→三)山村 6-1
  3. (左)仲三河 2-1 打点1 →ジョセフ 0-0
  4. (右)川越 3-0
  5. (二)山野辺 4-3 打点3
  6. (三)山田 2-0 打点1 →(一)戸川
  7. (指)コドラド 5-3 本塁打1 打点3
  8. (捕)齊藤 3-0 打点1
  9. (遊)川野 3-0 打点1

5安打に終わった前日に対し、12安打で10得点。制球に苦しむ相手投手に助けられた面もあるものの、塩気たっぷりでフェニックスに臨むのかと心配していただけにほっとした。西川選手、山野辺選手、コドラド選手が猛打賞。特に1番西川選手の出塁は得点につながっており、これを一軍で見たいという気持ちが高まった。

 

試合後、巨人の今季終了セレモニーが行われ、さらに最後また内海選手が観客席の近くを歩き最後の挨拶。「巨人のエース」はとんでもない数のファンの期待を一身に背負って投げることなのだというのを感じさせるシーンだった。

さらにこの日、一軍では十亀投手が最終登板、そして武隈投手がサプライズとなる引退セレモニアルピッチを行った。それぞれのチームの一時代を支えたベテラン投手が一気に3人もマウンドを降りることとなり、ライオンズの投手陣は否応無しに若返ることとなった。内海投手、十亀投手、武隈投手、本当にお疲れさまでした。

 

 

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