西武の若手を見守るブログ

埼玉西武ライオンズの若手や二軍についての備忘録です

ベッケン覚醒の道②そして「あの会食」はいつか

現実がブログを追い越した!!

 

ベッケン選手が将来的にスラッガーとして大成しそうな勢いを予感させたので、4月に下の記事を書いた。

koneko3219.hatenablog.com

これを書いた時点では一軍で活躍するとしても夏以降、もしくは来年と思っていたのだけど、おかわりさん故障で一軍上がってから今日時点で22試合に出場。77打数.260 3本 11打点。OPSは.772と獅子の4番を背負うまでになってしまった。

 

このように一軍で活躍を続けるベッケン選手だが、このブログでは一軍に上がるまでの二軍成績を追っていく。一軍での記録もそのうちやる。

さて、5月27日に一軍で初出場するまでの二軍成績は.250 5本 16打点 OPS.805である。昇格から1ヶ月で二軍成績に迫る一軍成績を上げているのは凄いことだ。熟練した子猫ウォッチャーであっても、順応する期間も殆ど無しにここまで活躍するとは想像してなかったのではないか。

 

前回の記事を引き継いでの各試合の成績は以下の通りだ。

  • 4/29E 3-1(死球、見三、左安、四球、中飛)
  • 4/30E 4-1(中安、左飛、空三、見三)
  • 5/2F 2-1(空三、四球、中3、左飛)
  • 5/3F 3-1(左飛、遊飛、四球、左2
  • 5/4F 4-2(一邪飛、左失、左中HR、四球、左2
  • 5/5B 4-1(空三、死球左2、空三、見三)
  • 5/6B 3-0(一飛、空三、左飛)
  • 5/12G 3-2(左安、四球、右飛、左2
  • 5/13G 3-0(遊ゴロ、中飛、空三)
  • 5/16S 5-3(二飛、三失、左安左HR、二
  • 5/17S 4-1(中飛、中安死球、遊併、四球)
  • 5/19E 3-0(四球、左邪飛、空三、左飛)
  • 5/20E 3-1(四球、左飛、左飛、死球左2
  • 5/21E 5-2(左安、見三、三併、左飛、左安
  • 5/23B 4-0(捕邪飛、一邪飛、中飛、中飛)
  • 5/24B 4-1(右安、中飛、三ゴロ、空三)
  • 5/25B 4-0(左飛、一邪飛、三ゴロ、空三)

この次カードから一軍昇格したので、二軍成績はひとまず終わり。

 

4月に比べて改善したアプローチ

前回のブログでは、

一軍に上がるには今のストレートへの強さ、打球の強さと、去年獲得した選球眼の良さを融合していく必要がある

と書いて締めたが、5月にあっという間に融合してしまった。3/19〜4/27までの16試合でわずか3つだった四球は、4/29〜5/25の17試合で8つに増えている。もともと四球をとるのが上手いベッケン選手だったが、4月は四球をとるよりもストレートに狙いを絞ることを優先していたのではないだろうか。一方、三振の数は20個から13個に減っている。これは3月4月が異常値(3/4月のK% 31.9) だったのもあるが5月のK%15.6はスラッガーとして優秀な部類に入るだろう。

 

センターフライは一軍への準備?

5月の後半からはセンターフライが目立ってくる。これまで打球強度を活かした引っ張りでヒットを量産してきたベッケン選手だが、「センターにホームランを打ちたい」という意図を感じる打席が増えた。センターあるいは逆方向へのホームラン、これを決められるようになれば本人的には本格的なスラッガーとして一軍への準備完了ということだったのかも知れない。実際には準備完了の前に一軍に上がり、既に引っ張りだけで3本スタンドインさせているわけだが。

 

「あの会食」はいつだったのか

ベッケン選手が一軍で活躍した直後、山川選手と会食しアドバイスを受けたという記事が話題となった。

www.sanspo.com

このアドバイスによって、ベッケン選手が1割弱の選手からここまで急成長したかのように語る向きもあるが、そんなことは無いだろう。ベッケン選手は今年いくつかの段階を踏んでバッティングを磨いており、そのうちの一つが会食でのアドバイスだったということだろう。

では、このアドバイスが効いたタイミングはいつなのだろう。記事には

『とにかく甘い球だけを待って、それをしっかり振りにいく』と教わってから、いい感じに打てるようになって、今、こういうふう(1軍で4番)になっています」。それまでは投球に必死に食らいついていくことで、逆にボール球に手を出して、自分を苦しくしていた。さらに「今はボールを上から潰すという意識でやっていて、スイング軌道も良くなった」

とある。

この「甘い球だけを待つ」には心当たりがある。4月25日にロッテ廣畑投手から打ったホームランがそれだ。

それまで速球以外は捨てていたようなバッティングをしていたベッケン選手が甘めの変化球を打ったので驚いた記憶がある。次の試合から山川選手が二軍復帰し、ベッケン選手もこの後からバッティングが安定するので、この頃だろうという推理の辻褄は合っていそうだ。速球打ちを遂に会得し次のステップを模索していたベッケン選手にとって天啓のようなアドバイスと言えるだろう。

 

 

 

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