西武の若手を見守るブログ

埼玉西武ライオンズの若手や二軍についての備忘録です

若獅子たちそれぞれの8月

蒼空ユニで好調なスタートを切った8月だったが後半失速し、再び最下位に落ちてしまったライオンズ。

しかしそんなチーム状況でも若手選手たちの活躍がファンの心の支えになっている。特に野手陣は中堅選手が成績を落とす中でなおさら若手選手が際立つこととなった。

 

この月は若手選手にとって非常に重要な月になったんじゃないか?という予感は私以外の人もしているのではないだろうか。ということでまとめておく。

 

まずは一軍選手。まずはどれだけ経験したかが重要ということで打席数で並べてみる。

 

蛭間選手 93打席 .298 1HR OPS.691

一番を任されることもあり打席も増えた蛭間選手。見るたびに打ってる印象があるが、それもそのはずマルチヒットは8月だけで8回もある。単打が多いのでOPSは高くないが、徐々に逆方向に強い打球が増えており長打も期待できるようになってくるだろう。

 

古賀選手 70打席 .295 0HR OPS.735

夏に入って一気に正捕手としての存在感を増してきた古賀選手。打つ方も好調で、終盤はちょっと落ちたものの3割近い打率を記録した。もともと打球も強くアプローチにも優れているタイプなので、これまで打率に反映されてこない方がおかしかったのだが、8月はそれが一気に収束したというのが正しいかも知れない。今後調子を落とすとしても選球眼さえ維持できれば下位打線の核として重要な存在になっていくだろう。

 

渡部選手 38打席 .162 0HR OPS.454

怪我から二軍での調整を経て一軍復帰したベッケン選手。数字は物足りないが、良いところでの活躍が光った。引っ張ったときの打球速度がとてつもなく速いので打球が上がらなくてもヒットは出るタイプである。復帰したての頃は打ち気にはやって早めの勝負が目立ったが、徐々に落ち着きが戻っており四球もとれるようになってきた。「甘い球だけを待つ」という金言さえ守っていけば数字も良くなっていくだろう。

 

西川選手 25打席 .273 1HR OPS.788

再昇格後の西川選手はこれまでが嘘のように気持ちよくヒットを量産している。嬉しい初ホームランも記録した。好調を支えているのは逆方向へのライナー性打球である。8月のライナー性打球の割合はなんと20%以上。ヒットを打つために一本足打法など色々と模索が続いたが、今は西川選手が本来持っている姿に近いのではないかと思う。

 

 

ついで二軍の選手にも触れておこう。

 

滝澤選手 63打席 .283 0HR OPS.718

7月の打率3割3分超え、OPS.837という成績からは落ちているものの、チーム上位の打力をキープしている。4割近い出塁率に加え打球の強さもかなり良く、バッターとしての充実を感じる。

 

山村選手 57打席 .167 1HR OPS.456

一方、山村選手も7月は打率.322、OPS.907と絶好調だったが成績を一気に落としてしまった。三振が増えているわけではないが、先月より強い打球が10%近く減っており、先月好調だった反動で狙い球を絞らないまま早打ちになっているのかも知れない。

 

牧野選手 41打席 .282 0HR OPS.677

TJ手術から三軍を経て二軍に復帰、序盤は打率がなくなるんじゃないかというほど打てなかったが、徐々に元の状態を取り戻してきた。長打もしっかりと出ているのが良い。来季の支配下復帰に向けて視界良好と言ったところだろうか。

 

川野選手 26打席 .217 1HR OPS.704

三軍での特訓を経てボディも一回り大きくなって戻ってきた川野選手。確実性は低いものの7〜8月で3本塁打とパワー重視に変貌しており、今後に期待したくなる内容。

 

長谷川選手 19打席 .353 1HR OPS1.015

一軍で不調に陥り二軍に落ちた直後も状態は良くなかったが、すぐに調子を上げてくるのは流石である。打席数は多くなかったのは、これまでと中身が違うのはツーベースが増えたところ。

 

 

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