西武の若手を見守るブログ

埼玉西武ライオンズの若手や二軍についての備忘録です

2002年生まれ選手たちの現在地

このところの子猫は長谷川選手や山村選手の活躍が目立つ。ここ最近は出番少ないが仲三河選手も、打席あたりのホームラン数を考えると驚異的である。

この2020ドラフト高卒3人については、2年目で順調に成長してると評価する人が多い反面、2年目なのに一軍でやれてないからダメだとありがたい言葉をのたまう御仁もいる。

 

そこで、同じ世代(2002年4月〜2003年3月末生まれ)の選手たちの成績をリストアップしてみた。今回は野手だけである。投手については西武の同世代が豆田投手しかいない上に、中日の高橋宏斗投手や根本投手が抜群に活躍しててリストアップのモチベーションも上がらないので多分やらないだろう。

なおドラフトについては基本的には2020年のドラフトである。(成績は22年9月14日終了時点)手作りなので間違っててもご容赦いただきたい。

まず一軍成績について見ると、中日土田選手、ヤクルト内山選手、巨人中山選手が100打席以上の出場機会を与えられており、数字もそれなりに残している。特に内山選手のOPS.650超えは立派な数字と言えるだろう。村上選手みたいに2年目で36本塁打OPS.8超えの選手なんてそうそう現れるわけではない(それはそう)

 

さて西武はどうか。長谷川選手は上記の3人に次ぐ打席をもらっている。去年ルーキーイヤーで目立っていた来田選手が今年はそこまで突出していないので、パリーグでは最も機会が与えられている選手ってことになる。長谷川選手が一軍では二軍ほど打ててないことを心配もしくは失望する声があるかも知れないが、こうやって並べてみれば「大体そんなもの」であり心配御無用ということがわかるだろう。一軍では長打が少なくOPSが低くなっているので、パワーを発揮できる身体作りが来年への課題と言えるだろうか。あとは一軍での順応が進めば数字も良くなっていくはずである。

 

次いで二軍成績を見てみよう。

今シーズン300打席以上の機会があったのはイースタンで3人、ウェスタンで2人。200打席以上が両リーグ3人ずついる。

(なお、三軍がチームとして動いてる球団の選手は公式戦に出てないからといって試合出場が無いとは限らない)

 

その中でOPSが7を超えているのがイースタンではロッテ西川選手、山本選手、巨人秋広選手、DeNA小深田選手。一方ウェスタンでは阪神高寺選手のみだが、これはウェスタンの方が投高傾向にあって打者成績は全体的に辛めに出ることによる。こうやって並べてみると、OPS.7が一軍への挑戦権を得る第一の関門のように見える。

 

ロッテ西川選手とDeNA小深田選手はイースタン首位打者争いの真っ最中である。つまり2人とも打ちながら規定打席に達しているということでもあり、成績が良くても二軍に専念しているというのはこれくらいの年代だからこそである。もっとキャリアが進んでいけば当然上に呼ばれるはずだからだ。

ロッテ西川選手はさらにホームランも8本打っており、長打力もある好打者である。(一軍経験がない中では)突出していると言えるだろう。

その一方で、その半分くらいの打席数で同じ数のホームランを打っている長谷川選手の成績がより際立って見えるのも事実である。これはこちらが西武贔屓であることを差し引いてもそうであろう。ハセシンってやっぱすごいのだ。

 

ホームランの数ではロッテ山本大斗選手の200打席超での11本が目を引く。ロッテはチーム本塁打数が60本なので、山本・西川両選手で1/3近くを打ってることになる。ロッテファンが希望を託す理由もわかろうというものだ。

また、巨人秋広選手が6本、オリックス来田選手が300打席超で5本、ソフトバンク笹川選手が200打席超で4本のホームランを打っている。ウェスタンはリチャード選手だけ本数が多いがあとは一桁しかいないので、これでも多い方である。

そう考えると100打席をちょっと超える程度で6本も打っている仲三河選手は尋常ではない。

 

さて、上記の目安として使ってる200打席だが、西武の中で超えてる選手はいない。山村選手が次の試合で4打席与えられれば200打席となり、OPSも現在.7をぎりぎり超えたところにいる(9/15追記:200打席に到達)。山村選手は去年6本だったホームランが今年まだ0なのでOPSも渋めに出てしまっているが、これは逆方向への意識が高いためだろうか。ここ最近は引っ張りと流し打ちを使い分け長短打とも量産しているので、ホームランもそのうち出そうではある。

 

この年代で打率3割を超えているのはちょい打席少ないとはいえ長谷川選手、山村選手だけである。これに仲三河選手の長打を合わせると、同世代の比較としてかなり良い感じに来てると言えるのではないだろうか。ロッテのYNにちなむとHYNである。ぜひ切磋琢磨して成長していってほしい。

一方、今年入団した古市選手は、もともと出場が多くない上にコロナ陽性になって以来試合には出ていない。一回ベンチ入りがあったがこれは捕手不足の数合わせのためだろう。身体作りなのか故障なのか気にかかるところだが、育成とはいえ一年目だし焦ることはないんじゃないかなと思う。

 

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