西武の若手を見守るブログ

埼玉西武ライオンズの若手や二軍についての備忘録です

【イースタンL】2022.8.23 西武8−5ロッテ(カーミニーク)

今日はカーミニークに戻って?のロッテ戦。先発は西武十亀投手、ロッテ佐藤奨真投手。

十亀投手はチーム事情のため前回から先発。ファームとは言え先発の十亀投手を観れるのはちょっとうれしい。

その十亀投手は立ち上がり制球が定まらず、2連続で四球を与えてしまう。そこから西川僚祐選手にタイムリーを浴びて1点を先制される展開。2アウトながらまだまだ1、3塁のピンチだったが、そこから空振り三振を取る。前回打ち込まれながらも三振は多かったが、この日も良いところで三振を奪うことができた。

 

昨日と同じ展開か?とげんなりしたその裏、さっそく子猫が反撃する。鈴木将平選手が初球をセンターオーバーの2ベース。その後、高木選手がライトスタンドへの2ランホームラン。

一軍外野の人手不足が深刻なだけに、鈴木・高木両選手がしっかりアピールしたのは心強い。

 

初回失点した十亀投手は2回以降立ち直り、5回までナイスピッチングを見せる。2回表・3回表は3者凡退、4回表はヒットを打たれるも併殺で乗り切り、5回はまた3者凡退。これまでピリッとしなかった十亀投手だが流石というところを見せた。

 

一方、子猫打線も立ち直った佐藤投手の前に4回まで3者凡退。そして5回、ついに、ついに滝澤選手に待望のホームランが飛び出す。

ちょうど滝澤選手についての記事をアップしたばかりだったので感慨深い。

koneko3219.hatenablog.com

おそらく今、滝澤選手は強い打球を生み出すためのトレーニングを(おそらく嶋コーチと)取り組んでいるのだろう。もともとボールを捉える能力は非常に高いだけに、フライでもゴロでも打球を強くしていくことで打撃はさらに良くなるだろう。

ちなみに滝澤選手のホームランを報じたツイートは、イレブンスポーツが1200RT、パ・リーグ.comが580RTとなっており、ファームのツイートへの反応としては驚異的である。おそらく西武ファン以外からも注目を集めているのだろう。

 

さて、追加点で良いムードになった6回表、十亀投手が打たれ始める。山本大斗選手にホームランを打たれたあと、平沢選手の2ベース、角中選手のタイムリーヒットで同点に追いつかれると、福田秀平選手に2試合連続のホームランを打たれ逆転されてしまう。

後続は完璧に打ち取ったものの、十亀投手はこの回で降板。この日の十亀投手は6回91球 被安打6 奪三振5 四球2で5失点という内容。十亀投手はネタにされがちなのでこの5失点についてもとやかく言う人が多いようだが、5回までの完璧なピッチングを考えると単純にスタミナ切れなんじゃないかと思う。先発に戻って2試合目であり、70球くらいで限界が来ても何らおかしくない。四球を与えたのが初回だけなことと奪三振の数を考えても、そこまで悲観することは無いと思われる。

 

7回は大曲投手がわずか9球で2三振を奪い三者凡退。この日の大曲投手は150キロを超えることは無かったものの、148〜149キロのストレートに加えスライダー、スプリットのキレも抜群でバットに当てさせたのは1球だけである。この投球を続けられるようになって欲しい。

その裏、ジョセフ選手が四球で出ると2塁へ盗塁。滝澤選手がゴロを放つと、相手が送球を焦り1塁へ悪送球。そのままジョセフ選手がホームイン。足を活かした攻撃で相手ミスを誘い1点差に迫った。その後滝澤選手が盗塁失敗でチェンジとなるが、ジョセフ・滝澤両選手ともヘッドスライディングなので怪我には気をつけて欲しい。

 

8回は佐野投手が登板。こちらも14球で三者凡退。球速は出ないが緩い球を効果的に使っていた。佐野選手も一時期悪かったが、行方不明期間を経て良くなったように思う。

9回は田村投手が登板。いきなり西川僚祐選手にヒットを打たれると、続く福田光輝選手にも捉えられた当たり。しかしこれは鈴木選手がナイスキャッチ。その後後続を打ち取って無失点。

そして9回裏。代わった土居投手から齊藤誠人選手が粘って四球をもぎ取ると、山野辺選手のバント、仲三河選手のゴロで3塁へと進む。ここで代打コドラド選手がタイムリーを放ち、9回2アウトから劇的な同点。さらに滝澤選手もヒットで続き1、3塁。サヨナラのチャンスで期待の鈴木将平選手だったがあえなくゴロに倒れ延長戦に。

 

10回、田村投手が続投。サントス選手が打った三塁線の打球を川野選手のナイスキャッチでゴロに抑えた後、山本大斗、平沢選手を連続で見逃し三振。平沢選手にはあわやホームランというファウルもあったが、どちらもナックルカーブが良いところに決まり三振を奪った。

その裏は高木選手がエラーで出塁するも後続が倒れ無得点。両チームのリリーフ陣の踏ん張りでじりじりとした展開である。

 

11回、田村選手が3イニング目。2アウトから西川僚祐選手に2ベースを打たれるも、福田光輝選手をチェンジアップで空振り三振。田村選手は結局3イニングを39球 被安打2 奪三振3。想定外のイニング数だったと思うが素晴らしい出来だった。

 

そして最終イニングとなる11回裏。ロッテのピッチャーは小沼投手。西武とロッテは2度も引き分けになっており、今回もそうなるのではないかと思われた矢先のことである。山野辺選手が初球を逆方向に叩くと、これが外野の頭を超える3ベース。続く仲三河選手はよく選んで四球。相手の制球が悪かったのもあるが、追い込まれてから冷静にボールを見れたのは非常に評価できる。

これで1、3塁。打席には9回に同点タイムリーを放ったコドラド選手。2球目の148キロのストレートが高めに入ったのを逃さず逆方向へ。これがホームランとなり、西武がサヨナラ勝ちを収めた。

若獅子インタビューはもちろん4打点のコドラド選手

 

西武打撃陣の結果は以下の通り

  • (左→中)鈴木 5-2
  • (三)川野 4-0
  • (右)高木 5-2 本塁打1 打点2
  • (一)ジャンセン 3-0 → 中山 1-0 → 渡部 1-0
  • (捕)中熊 2-0 → 齊藤 1-0
  • (二)山野辺 4-1
  • (指)仲三河 4-0 → 戸川 0-0
  • (中)ジョセフ 2-0 盗塁1 → (左)コドラド 2-2 本塁打1 打点4
  • (遊)滝澤 4-3 本塁打1 打点1

昨日と打って変わって見どころの多い劇的な試合。これだからファームは面白い。ホームランも両軍合わせて5本が飛び出し、高木選手はリーグトップに並ぶ11号、コドラド選手は5号となった。子猫はこれでチーム本塁打数を70本に載せている。

また派手な打撃戦に見えて、西武投手陣は2回以降無四球。奪三振も十亀投手5、大曲投手2、田村投手3と抜群の出来。鈴木将平選手マルチヒット、滝澤選手猛打賞、高木選手ホームラン、山野辺選手3ベースと、一軍に近いメンバーが順調に来ていることもポジ要素である。

いや〜面白かった。

 

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