西武の若手を見守るブログ

埼玉西武ライオンズの若手や二軍についての備忘録です

【イースタンL】2022.8.24 西武1−4ロッテ(カーミニーク)

ロッテとの親子ゲーム第3戦。午前11時からという変則的な試合開始。選手たちも眠いんじゃないかと思うが、学生やアマチュア選手からすると普通かも?

ということで先発は高卒2年目で朝の試合の感覚を忘れてないかも知れない豆田投手。一方ロッテはもう忘れてるかも知れない土肥投手。

ちなみに昨日までいた鈴木将平選手、佐野投手は一軍に合流するため不在、代わりに長谷川選手が子猫に戻ってきている。またロッテも福田秀平選手が一軍へ。

 

さて先発の豆田投手は先発に戻って3戦目。前回は5.2回を125球 被安打5 奪三振9 四球6 4失点だった。最後はスタミナ切れからか四球も被安打も増えてしまったが、それまでは好投を見せ三振も9つ奪っている。

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今回は前回とはスタイルを変え、三振は少ないものの打たせて取る投球。6回を85球 被安打3 奪三振3 四球4でロッテ打線を無失点に抑えた。四球は4つと多いが、初回はライナーで併殺、3回は1塁ランナーを牽制アウト、5回にはゴロで併殺と、ランナーが出ても落ち着いて対応した。また6回も盗塁を刺して凌いでいる。四球を出さないようにすることは豆田投手の課題であり続けているものの、そこから崩れず粘れたことが今回の好投につながっていると言える。

牽制アウトの動画はパテレに上がっている。

さて打線。こちらは序盤ランナーを出すものの、あと一本が出ずチャンスを潰し続けてしまった。初回はジャンセン選手が2ベース、ついで仲三河選手がヒットで1死1、3塁も後続が倒れた。2回には山村選手がどでかいスリーベースを打つが、これも後続が倒れ無得点。3回にはジョセフ選手がヒットで出たが次のジャンセン選手がダブルプレー。4回は中熊選手が四球、渡部選手がヒット、山村選手が四球と1死満塁だったがこれも無得点。5回はジャンセン選手がヒットを打つも代走の滝澤選手が牽制で刺された。滝澤選手は今日は「持ってない」日だったことは後でわかる。

 

両軍ともランナーは出すものの壮絶な譲り合いが続いた6回。いつものプレイボール時間13時近くになって、やっとゲームが動き出す。中熊選手が内野安打で出塁すると、代走に一軍から戻ってきた長谷川選手が入る。すると長谷川選手は2塁に盗塁。そして山村選手のタイムリーで、ついに均等が破れた。山村選手は6月30日から行方知れずになって、その後コロナに感染。今日がイースタン復帰戦だったがさっそくマルチ安打と活躍した。

7回からは井上投手が登板。イースタンでは今年初の登板となる。8月19日のソフトバンク3軍戦では2回を17球無安打無失点に抑えている(こちらは映像を見れていないので内容はわからないが)。

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しかし今日は球が抜けるシーンが多く見られ、出来としてはイマイチ。角中選手は2ゴロに討ち取ったものの、次の西川僚祐選手にホームランを打たれ同点。さらに福田光輝選手にも2ベースを打たれた。

ちなみに西川僚祐選手は現在バリバリ売り出し中でこの日も猛打賞だが、山村選手の高校時代のチームメイトでもある。山村選手タイムリーの次の回に西川選手ホームランというのは脚本として出来すぎではないだろうか。来年2人が一軍で顔合わせする姿を見るのが楽しみである。

井上投手に戻るが、後続は抑え7回終了。1回16球 被安打2 奪三振1という内容で、抜け球には苦慮していたものの大きく変化するスライダーやチェンジアップで空振りを奪うなど良さも出た。

 

8回は粟津投手が登板。先頭を四球で出すものの即座に併殺、空振り三振と老獪なピッチング。TJ組としては齊藤投手よりも仕上がりが早い印象を受ける。1回12球 奪三振1 四球1と上々。

9回は齊藤大将投手が登板。2アウトを簡単に取ったあと、西川僚祐選手に猛打賞となるヒットを打たれ、福田光輝選手には2ベース。しかしこれはジョセフ選手から滝澤選手、齊藤誠人選手と渡る素晴らしいバックホームでアウトになりピンチを凌ぎ、2試合連続延長へ。ロッテ戦はとにかく延長が多い。

9回には守備に助けられた齊藤投手だが、10回はその守備に裏切られてしまう。2つの四球で2死1、2塁。ここでサントス選手のなんでもないゴロをショートの中山選手がファンブル。これで満塁。次の平沢選手の強めのゴロを今度はセカンド滝澤選手が後逸。2点が入りロッテに勝ち越されてしまった。これで齊藤投手は限界が来たのか、次の吉田選手にもヒットを打たれ3点差。これで勝負ありとなって大曲投手にスイッチ。

リードされた10回裏。打席は痛恨のエラーをしてしまった中山選手。守備のミスを打撃で取り返すチャンスだったがアウト。次のジョセフ選手が内野安打も、滝澤選手がゲッツーで試合終了。滝澤選手はいいプレーもあったが前日と打って変わってツキがなかった。

齊藤投手は1 2/3回36球 被安打3 四球2という内容。2失点だが自責は多分ゼロ。大曲投手は1/3回4球だった。齊藤投手はまだまだボールが来ておらず制球も悪いのは事実ではあるが、中山・滝澤両選手どっちかが普通に取れていれば2イニング無失点だったので気の毒な日であった。ゴロの多いピッチャーだけにこうしたミスに遭うことも多く、TJ手術後の球数制限もあって不利な立場に追い込まれることがよくある。昨日の十亀投手もそうだが、失点の結果だけ見てやんややんや言う人間にはなりたくないものだ。

 

西武打撃陣の結果は以下の通り

  • (中)ジョセフ 5-2
  • (三)ジャンセン 3-2 →(二)滝澤 2-0
  • (指)仲三河 4-1
  • (右)コドラド 3-0 →(捕)齊藤 1-0
  • (捕)中熊 2-1 →(右)長谷川 1-0 盗塁1
  • (一)渡部 3-1
  • (二→三)山村 3-2 打点1
  • (左)戸川 3-0 → 高木 1-0
  • (遊)中山 4-0

ジョセフ選手がマルチ安打。右打席で三遊間を痛烈に抜いたヒットと、左打席で足を活かした内野安打である。ジョセフ選手は外野が手薄になったこともあり出場機会が増えているが、長打はないもののヒットも増えている。今年から挑戦しているスイッチがようやくフィットしてきた印象だ。

ジャンセン選手もマルチ。これは強く引っ張っての2ベースと、ショートのイレギュラーによるヒットである。一軍では終盤にかけてジャンセン選手の持つ突破力のようなものが必要になる時が来ると思うので、どんどん調子を上げてもらえればと思う。

渡部選手は1安打1四球。三振も2つあるが、一つは粘った末の見逃し三振であり、次の山村選手タイムリーの布石となっている。今は大きな当たりは少ないものの、ボールを見たり粘ったりといったことが出来ている。

また、高木選手は9回代打での1打席のみだが、この時ロッテのピッチャーは成田投手にスイッチしている。ワンポイントを出されるくらいの存在になっているのが面白い。

 

昨日とは全く違う内容だが、こういう風にポジと課題が入り交じった試合もファームの醍醐味である。午前11時に始まったこともあり「甲子園ロス」を満たすような試合だった。

 

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