西武の若手を見守るブログ

埼玉西武ライオンズの若手や二軍についての備忘録です

【イースタンL】2022.9.25西武4−5楽天(ベルーナ)高卒ルーキー揃い踏み、仲三河ランニングHR

この日でホーム最終戦。試合後には西口監督の挨拶があったが、その中で触れているように高卒ルーキー3人が揃い踏みし、将来に期待を抱かせる試合となった。

 

先発は西武が羽田投手、楽天が小峰投手。羽田投手は初先発となるが、コロナ陽性からの復帰以降はデビュー時のような圧倒的な内容ではないものの、徐々にイニングと投球数を増やしている。

 

初回、その羽田投手はいきなり捕まってしまう。先頭の小郷選手がセカンド内野安打で出塁。伊藤選手はスプリットで空振り三振に切ったものの、次の黒川選手の打席で盗塁を許し、黒川選手のセンター前ヒットで1点を先制されてしまった。次の和田選手は見逃し三振も、マルモホレス選手の打席でまたも盗塁を許し、マルモホレス選手のツーベースでもう1失点。

2回、先頭の水上がヒットで出塁されるが、前田選手はストレートで空振り三振。次の入江選手の打席でまたも盗塁を許す。しかしこれは後続を断って無失点。

 

その裏、仲三河選手の打席で珍プレーが飛び出した。初球を振った球はフラフラとレフトへ。しかしこれをマルモホレス選手が後逸、打球が外野を転がっている間に仲三河選手は一気にホームを突いた。前回のベルーナドーム巨人戦ではどでかい7号ホームランを打った仲三河選手だが、同じベルーナドームでの第8号はランニングホームラン。その後、渡部選手の四球、山野辺選手のヒットで2死1、2塁となるが西川選手が凡退しこの回は1点止まりとなった。

 

3回表、羽田投手が再び捕まる。先頭の伊藤選手は空振り三振も、黒川選手にまたもヒットを打たれる。和田選手はライトフライで2アウト。しかしここから羽田投手の暴投で2塁へ。マルモホレス選手の打球はふわっとセカンドへ。これが山村選手の悪送球を誘い、ランナーがホームイン。これで球数的も60球と限界に達してきたのか、横尾選手にツーランホームランを浴びてしまった。羽田投手はこれで降板。2回2/3 61球 被安打7 奪三振4で5失点。最後のホームランはおまけのようなものだが、被安打も三振も多い投球となった。後を継いだ粟津投手はスライダーで見逃し三振でこのイニングを終わらせた。

 

リードを広げられた子猫軍は3回裏、すぐさま反撃。山村選手がライト前ヒットで出塁すると、高木選手の打球はライト小郷選手のグラブを弾き、「ライト強襲」と言っていいような珍しいツーベース。続く川越選手もライトに大きな当たりを放つが、今度は小郷選手ナイスキャッチ。しかしこれが楽々犠牲フライとなって1点を返した。なおも次の仲三河選手が四球で1、3塁。ここで中熊選手はいつもの楽々タイムリー。さらに渡部選手もセンター返しのヒットで1死満塁。ここで小峰投手から引地投手へとスイッチ。どうでもいい話だが、羽田投手と小峰投手は同じような球数、同じ被安打で降板となった。

続く戸川選手は、足元に当たるデッドボールで押し出しとなった。戸川選手の足が心配されたが大丈夫だったようだ。1点差に詰め寄ってさらに満塁。ここ2戦、子猫にとって満塁はピンチだが、今日こそ大量点が取れるか!?というところで山野辺選手がセンター方向に強い打球を放つもあえなくダブルプレー楽天は二軍であっても勝ちにこだわるスタイルで本気の継投を仕掛けてくるので、ここで追いつけなかったことは非常に痛かった。

 

その後は両チーム投手戦。4回は引き続き粟津投手。この回も完璧な投球で、前田選手は2球で追い込むとストレートを振らせてショートゴロ。入江選手もファウルで追い込み最後はスライダーで空振り三振。小郷選手はスライダー、シンカー、シンカーでなんと三球三振。1回1/3 18球 奪三振3と、来年の支配下復帰を期待させる素晴らしいピッチングだった。

 

5回は菅井投手。イースタン公式戦はなんと4月29日以来となるが、9月10日の巨人三軍戦では好投した(らしい)。その菅井投手、いきなりノースリーとなるが、すぐに立て直しフルカウントまで戻すと7球目はチェンジアップでファーストフライ。黒川選手はスライダーを引っ掛けさせセカンドゴロ。和田選手には3球オールストレートでサードゴロと三者凡退。1回15球で三振は取れなかったが、ストレート中心の配球でありながら外野に飛ばさせない力強い投球だった。

 

6回からは黒田投手が登板。高卒ルーキーの中では最も登板している。ここ最近は安定したピッチングを続けているが、この日もナイスピッチングでまずマルモホレス選手を4球で空振り三振。吉持選手も4球でファーストゴロ。水上選手には外野まで飛ばされるがセンターフライで三者凡退。

7回表。追い込まれてフォークを嫌がったか楽天打線が早打ちに転じる。前田選手は初球ストレートをサードゴロ。入江選手は2球目ストレートをライトフライ。小郷選手も2球目スライダーをライトフライ。

8回表。先頭マーキ選手にフォークを捉えられセンター返しでノーアウト1塁。黒川選手の当たりはサードへのゴロ、しかし惜しくも内野安打(リクエストがあったらアウトかも)。子猫久しぶりのピンチとなるが、岩見選手は痛烈な当たりのサードゴロ、釜元選手には最後ストレートで空振り三振、吉持選手は高いバウンドのゴロを山村選手が軽快に捌いてセカンドゴロ。不運な当たりも多かったが、ランナーを溜めても冷静に対応して成長している姿を見せた。

9回表。優勝チームとして高卒ルーキーにいつまでも抑えられるわけにいかないとなったのか、水上選手にファウルで粘られる。しかし黒田投手も根負けせず厳しい球を投げ続け9球目をボテボテのピッチャーゴロ。前田選手はスライダーで空振り三振。ここで代打武藤選手はさすがに貫禄で初球をセンター前ヒット。その後盗塁を許すが、小郷選手は絶品のフォークで空振り三振。4回53球 被安打3 奪三振4で無失点。8月以降黒田投手は失点はするものの安定感を増していたのが、この日はその集大成となるような出来の良さだった。

試合は、子猫打線が引地投手以降のリレーをまったく打てずこのまま終了。3戦連続で満塁チャンスを活かせず、強力なリリーフ陣に抑え込まれ1点差負けとなってしまった。

 

試合後、西口監督が観客へご挨拶。来年に期待を抱かせる名スピーチだった。

 

西武の打撃陣は以下の通り

  1. (中)西川 5-1
  2. (二)山村 4-1 → ジャンセン 1-0
  3. (右)高木 5-1
  4. (指)川越 3-0 打点1
  5. (左)仲三河 2-1 本塁打1(ランニングHR) 打点1 → コドラド 1-0
  6. (捕)中熊 4-1 打点1
  7. (三)渡部 2-1 → 川野 0-0
  8. (一)戸川 3-0 打点1
  9. (遊)山野辺 3-1

イースタンも残り6戦。戸田でのヤクルト戦とジャイアンツ球場の巨人戦となる。ヤクルト戦はイレブンスポーツで、巨人戦も金曜だけはG+でのテレビ中継がある。録画中継でもいいからジャイアンツTVだけはマジ勘弁して欲しいのだが。

 

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