西武の若手を見守るブログ

埼玉西武ライオンズの若手や二軍についての備忘録です

【イースタンL】2022.9.13 西武11−11巨人(カーミニーク)

カーミニークでの巨人戦。自打球を膝に当て欠場していた川越選手が復帰した。

誰も気にしてないと思うが、リーグ屈指の長打力を誇る両チームの戦いである。現在ホームラン81本の西武に対して巨人は91本。試合数が16違うため西武1本/39.84打席に対して巨人1/41.58打席に一本のホームランと差をつけているが、本数でも追い抜きたいところ。

 

先発は西武が浜屋投手、巨人が直江投手。このところ不本意な登板が続いていた浜屋投手だが、前回は8回130球 被安打3 奪三振2 四球5とロングイニングを無失点に抑え復調の兆しを見せている。

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初回は両者無難な立ち上がり。しかし2回表、浜屋投手が北村選手にホームランを打たれてしまう。岸田選手セカンドゴロの後、ウレーニャ選手にヒットを浴びると、2アウトまでこぎつけたものの廣岡選手に四球、平間選手にタイムリー、石川選手にもタイムリーツーベースを浴び4失点。2アウトからのもったいない失点となった。さらに3回表にはウィーラー選手にもホームランを浴びこれで5失点。

 

しかし5点ビハインドの3回裏、これまで直江選手に抑えられてきた子猫打線が反撃を見せる。渡部選手が倒れた後、山村選手が流し打ちでツーベースを放ちこれがチーム初ヒット。続いて齊藤選手も初球をセンター返し。これで1死1、3塁。すると長谷川選手がライト前ヒットで1点を返した。さらに次の山野辺選手は初球を流し打ちこれで満塁。次の高木選手は初球をライト前に弾き返し2点タイムリー。そして川越選手もレフト前ヒット。なんと6連打で4−5と一点差に迫った。

続く西川選手はフライに終わり連打は途切れるが、しかしこれで終わらない。ジャンセン選手がセンターに痛烈な当たり。ついに5−5に追いついてしまった。さらにさらに、渡部選手もレフト前にヒットを放つが、これはランナー川越選手がホームでアウト。逆転とまではいかなかったが、足の具合が心配される川越選手が激走を見せた。

その後、4回裏は山村選手がヒット、齊藤選手が四球でチャンスを作るが無得点。

 

5回からは出井投手にチェンジ。浜屋投手は前回130球投げた疲れを考慮してのことなのか4回で降板した。この日の浜屋投手は4回74球 被安打6(被本塁打2) 奪三振1 四球1という内容だった。

 

6回表、出井投手が崩れ、四球、四球、死球で満塁。暴投と北村選手のタイムリーで2点を失った。出井投手はこの回で降板。2回47球 被安打2 奪三振1 四球3 死球1で2失点だった。

 

再びリードを奪われた6回裏、子猫がすぐさま反撃。山村選手がこの日3本目のヒットを放つと、長谷川選手が右中間を破るタイムリスリーベース。1点を返した。さらに1死3塁のチャンスだったが後続が倒れ1点どまり。

 

7回表は田村投手が登板。ヒットを一本打たれたものの、1回13球 被安打1で無失点だった。

 

7回裏の巨人は大江投手。すると先頭の川越選手がセンターに大きなホームラン。復帰初戦をアーチで飾った。 続く西川選手もショート方向にうまくポテンヒットを放ち、これで先発全員安打となった。次のジャンセン選手も右方向にヒット。これで無死1、3塁。ここで渡部選手が背中の死球を受けて満塁。痛そうにしていたが1塁コーチから患部をぽんぽん触られなんか楽しそうである。次の山村選手はレフトに犠牲フライを放ち、ついに子猫が逆転した。この日の山村選手は3安打+犠飛すべて逆方向である。

 

8回表は佐野投手が登板。石川選手にいきなり3−0となるも、そこからカウントを戻し空振り三振を奪う。松原選手にも2-0からフルカウントとなり空振り三振。亀田選手も空振り三振と、何回かに1回訪れる奪三振マシーンモード。1回19球 奪三振3という圧巻のピッチングだった。

8回裏。2死から西川選手が引っ張ってライトオーバーのツーベースで出塁。すると先ほど代走で入った山田選手がレフトにホームランを放ち2点を追加。11-7と突き放した。 その後も渡部選手が0−2から四球を選び出塁、今シーズン5個めの盗塁を決めるも追加点とはならなかった。

 

さて4点差で最終回。マウンドにはボー投手。格の違いを見せつけ楽勝だろうと誰もが思っったはず。しかししかし、このボー投手が大乱調だったのだ。先頭の北村選手にセンター前ヒットを打たれると、岸田選手にも連打を浴び無死1、2塁のピンチ。とはいえ次の八百板選手は見逃し三振、香月選手が放ったライトへの当たりは高木選手がナイスキャッチで2アウト。

これで終わると思うじゃないですか。ところが。次の廣岡選手に死球を当ててしまいこれで満塁。秋広選手はフルカウントの後、際どいところがボールになり押し出しとなってしまう。ボー投手、これで集中が切れたのかボークでさらに1点を失い、2点差。すると石川選手にツーベースを浴び、なんと同点に追いつかれてしまった。ボー投手はこの後松原選手にもヒットを打たれ1、3塁となるが、亀田選手を三振に切り逆転は許さなかった。ボー投手は1回35球 被安打4 奪三振2 四球1 死球1で4失点と大誤算。まあ、一軍だったら大問題だけどこういうミスができるのはファームの良さとも言える。ボー投手も久しぶりのファームで色々試して欲しい。

 

9回裏。ここから、よくわからないが巨人の守備陣がヒートアップしていく。長谷川選手の左中間を抜けようかという当たりをセンター松原選手がスライディングキャッチ。続く山野辺選手の右中間の当たりも松原選手がスライディングキャッチ。どちらも抜ければ長打コースという当たりをナイスプレーで防ぎ、延長へ。

 

10回表。マウンドは松岡投手。先の練習試合で復帰したが、公式戦はこれが復帰初登板となる。この回は1つ四球を出すも無難に無失点。

10回裏、川越選手がこの日4安打めとなる内野安打を放ち、代走のジョセフ選手が盗塁を決めるが山田選手が三振に倒れ無得点。

11回表も松岡投手が続投。前の回は打たせてとった松岡投手だが、廣岡選手、石川選手を空振り三振と松岡投手らしいピッチングで3者凡退。2回24球 奪三振2 四球1と安定感を見せた。

最後となる11回裏。山村選手があわやホームランという当たりを放つが、今度は石川選手がフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチ。激戦が野手たちに野球をやる純粋な喜びを呼び覚ましたのだろうか、ファインプレーが連発する爽やかな試合となった。

4時間を超えるゲームは11−11の引き分けに終わった。西武19安打、巨人13安打、合わせて32安打。この両チームはちょうど一ヶ月に江戸川で13-8という試合をしているがそれを超える打ち合いだった。ホームランもぽんぽん飛び出し、観ている方としては非常に面白い。

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西武の打撃陣は以下の通り

  • (左)長谷川 5-3 打点3
  • (二)山野辺 6-1
  • (右)高木 6-1 打点2
  • (指)川越 6-4 本塁打1 打点2 → ジョセフ 0-0 盗塁1
  • (中)西川 6-2
  • (一)ジャンセン 4-2 打点1 → 山田 2-1 本塁打1 打点2
  • (三)渡部 4-1 盗塁1
  • (遊)山村 5-3 打点1
  • (捕)齊藤 3-1 → 中熊 2-0

川越選手4安打、長谷川選手・山村選手が3安打、西川選手・ジャンセン選手が2安打。川越選手と山田選手にホームランが飛び出した。一軍の打者陣がなかなかに悩んでいる中で、一軍再昇格を狙うメンバーに当たりが出ているところは大きなポジ要素と言える。

ただ川越選手は今日はDHで出場、ベンチにいるときも膝を気にしており、自打球の影響は残っているようだ。明日以降、守備につけるかどうかでいつ昇格するかが決まるだろう。

一方、山野辺選手はヒットを1本打っているものの三振も多く本調子ではなかったが、守備機会が非常に多く、ところどころ軽快なプレーを見せて投手陣を助けた。

※追記。この日の試合によって子猫のチーム打撃成績は跳ね上がり、チームOPSは.701とやっと.7を超えた。チーム打率.246とあまり高くないものの長打率は.377と一位の巨人に1厘差。長打のみの率を示すISOは.131と他を圧倒。打席あたりの本塁打はたった1試合で39.84打席から39.18となった。8月の数字が悪すぎただけに9月に入って好調なのは嬉しい。

 

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